ミナミまちある記 Minami Walking Report

ミナミで芸能(文楽)
ミナミの芸能を紹介していきます。
今回は人形浄瑠璃
今回は人形浄瑠璃「文楽」。ユネスコの世界無形遺産にも認定される高い芸術性と大衆性を兼ね備えた、大阪の誇るべき文化・芸能です。日本橋駅からすぐ、千日通りに面した黒い建物が印象的な、国立文楽劇場で文楽鑑賞してきました。
観劇したのは、錦秋公演です。
演目は「鬼一法眼三略の巻」(義経と弁慶の若い頃の2人が出会うまでの壮大なスケールのストーリー。久しぶりの公演。)「恋女房染分手綱」「伊賀超道中双六」(どちらも名作で良い場面を厳選している。)「紅葉狩」(秋の山を散策し、妖怪と戦うシーンも艶やかな舞踏劇。舞台上が紅葉していて、華やか)でした。毎公演、季節や年中行事を取り入れたものが上演され、華やぎます。
文楽は
文楽は耳で聞く語り物の音楽の「浄瑠璃」と、視覚に訴える「人形」という全く別々に発達してきたものが16世紀末に偶然結びついて成立しました。その後の発展過程で「人形浄瑠璃」の代名詞が「文楽」という呼び名になりました。魅力は生の太夫の声と三味線の音色、1体の人形を3人で遣い、繊細な動きを表現するところです。
私が初めて文楽を観に行って一番驚いたことは、義太夫節が関西弁だということでした。イントネーションやしゃべり口が関西弁なのです。文楽が大阪発の芸能だということに、大阪人の自分がまるで無頓着だったことにもショックを覚えました。
しかし、「関西弁」とはいえ、実は難解です。
なぜ分かりにくいかというと、義太夫節で語られるストーリーには独特の節が付いていること。物語が長いので途中一部分だけ演じることも多く、「○○の段」といきなり話の途中から始まるからです。
上演中は語りの字幕が舞台上部に流れますが、ストーリーの前後関係を確認するためにも、あらかじめ劇場で販売されているパンフレット(650円)を手に入れることをお勧めします。人形の着物柄は演目ストーリーに合わせられていてパンフレットの表紙にも使われています。
劇場1階の展示室
また、劇場1階の展示室は誰でも入ることが出来ますが、文楽の舞台道具の展示や文楽公演中はボランティアガイドによる説明もあり、実際にさわって体験もできます。また、その時の公演テーマに沿った展示がされ、今回は「牛若丸と弁慶」にちなみ、弁慶が勉強したといわれる机が展示されていました。
文楽の公演シーズンは年5回
文楽の公演シーズンは大阪・文楽劇場で年5回あり、東京では年4回あります。その他は地方や海外で公演されています。
第1部 午前11時開演
第2部 午後4時開演
公演半ばで第1部と第2部の演目が入れ替わって上演されます。途中約30分の幕間があり、外に出ることも出来ます。
1等 一般5800円、学生4100円
2等 一般・学生とも2300円



公演・劇場に関するお問い合わせ 06-6212-2531
国立文楽劇場(10時~18時)
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku.html

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