ミナミまちある記 Minami Walking Report

ミナミで芸能(松竹新喜劇)
ミナミの芸能を紹介していきます。
トコトン笑えて、最後はホロリ 笑いの老舗、ここにあり!
大阪の演芸といえば、新喜劇ですが、今回は「松竹新喜劇」を体験してきました。大阪松竹座で今回観劇したのは、平成23年11月18日から26日までの錦秋公演です。演目は「船場の子守唄」「大当たり高津の富くじ」で、どちらも松竹新喜劇の代表的な作品です。また、落語家・桂南光の特別出演が話題になりました。『トコトン笑えて、最後はホロリ 笑いの老舗、ここにあり!』とパンフレットに銘打っているだけあって、全くその通りでした。
今回のみどころ
「船場の子守唄」・・・昭和40年代の船場が舞台です。親子の互いに思う気持ちが行き過ぎ、ちぐはぐになってしまうのですが、誤解も解け、最後はまあるく治まります。人情ものに周囲からは鼻をすする音があちこちから聞こえてきました。
「大当たり高津の富くじ」・・上方落語の「高津の富」をもとに描かれていて、オチは察しがつくものの、桂南光扮する若旦那が良くも悪くも周りを巻き込みながら、運をつかんで更生する姿に、始終泣き笑いでした。
通い続けることの面白さ
松竹新喜劇の演目には何度も上演されている作品があります。ということは藤山寛美の当たり役を次は誰が演じるか、見比べることができます。長く観続けていくとそういった楽しみがあることを発見しました。これは歌舞伎や文楽でも共通することです。文楽でかかった演目が歌舞伎でも演じられるというのはよくあることですが、松竹新喜劇に関しても、歌舞伎で上演されることがあり、いい脚本は幅が広がるものなのだ、ということも分かりました。
いつでもみどころ
上方の人情味たっぷりの松竹新喜劇、おススメです。松竹座は建物の美しさもさることながら、ベルナール・ビュッフェの歌舞伎役者の大きな版画「暫」も迫力があります。売店ではオリジナルグッズが充実していて思わずどれにしようか迷ってしまいます。
道頓堀五座の有ったころ
かつて道頓堀に5座があったころ、観劇の後、小腹を満たしに周辺の飲食店へ繰り出したそうな。私もそれを真似して、松竹座向かいのビルにあるBARへ。心を満たしてお腹も満たす。最高の贅沢をしてきました。





昼の部 午前11時開演
夜の部 午後4時開演
  途中30分の幕間があり、外に出て休憩することも出来ます。
公演・劇場に関するお問い合わせ 06−6214−2211 大阪松竹座
料金 一等席10000円
   二等席6000円
   三等席4000円


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